プロのカメラマンになるためには?年収や必要スキルを現役プロが解説!
こんにちは、とぉです。
フォトグラファーとレタッチャーとして活動している、クリエイターです。写真で生計を立てています。
今回はカメラマンになるために必要な情報を、分かりやすくお伝えしていきます!
年収やカメラマンの種類、独学でカメラマンになれるのかも解説していくので、ぜひ参考にしてみてください!
カメラマンと一口に言ってもいくつか種類があります。今回は分かりやすく3つのカメラマンの種類となりかたを解説します。
写真を生業としたい、写真で仕事がしたいと思っている方はぜひ最後まで読んでみてください!
カメラマンになるには…
スタジオマンやカメラマンのアシスタントを経験して、独立する形がカメラマンになる流れで1番多くみられます。
スタジオマンとは撮影スタジオで撮影のお手伝いをするスタッフです。アシスタントはカメラマン専属のアシスタントで、いわゆる直アシと呼ばれるものです。
会社に所属する人もいれば、個人事業主としてカメラマンをしている人もいます。
私はレタッチャーとして多くのカメラマンとお仕事をしていますが、所属カメラマンと個人事業主の割合は半々くらいといった感じです。
- たとえば、新卒でカメラマンになる例を挙げてみましょう。
- 写真学校で基礎を学習後に撮影スタジオへ入社
- 半年〜数年働いた後にカメラマン直アシスタント
- 数年後に独立
- 転職してカメラマンになるパターンだと
- 未経験から転職サイトを通じて転職
- インハウスのクリエイティブ部門等でカメラマンを担当
- 個人事業主
→いつでもなれます
カメラマンになる流れとしては、上記のような例が一般的だと思います。
カメラマンのおおよその年収
カメラマンのおおよその年収目安は300万〜700万です。
経験により上下はあるものの、一般的なサラリーマンの年収分は最低でも貰えるかと思います。
これはもちろん目安であって、それ以上稼ぐ人もいます。
私の取引先のフォトグラファーは、過去に年間2億円以上売り上げている方もいました(•△•)!
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独学・未経験でカメラマンになれるのか
独学や未経験でもカメラマンにはなれます!
メーカーや制作会社のインハウスカメラマンなら、比較的未経験でもカメラマンになりやすいかと思います。
スタジオマンはカメラマンではないですが、未経験でなれるところが多いです。スタジオマンは入れ替えが激しく、サイクルが早いからです。
- スタジオマンは個人的にも結構おすすめです!
業界で活躍するトップのカメラマンの現場を生で見ることができるので、スタジオマンから始めるのは結構おすすめです。現場の雰囲気や撮影時のライティングなど、プロの技術を間近で勉強することができます!
スタジオマン経験後は、案件受注やコネクションづくりのためにカメラマンの直アシになる方も多いです!
カメラマンに向いている人は?
基本的に人と接する仕事なので、人とコミュニケーションを取ることが好きな人は向いているかと思います。
クライアントとのコミュニケーションはもちろん、モデルさんとのコミュニケーションや現場を盛り上げることが上手い人もカメラマンに向いていると言えるでしょう。
しかしコミュニケーションが苦手な方でも、風景写真や商品写真をメインにお仕事をしたり、仕事のスタイルを工夫することで、自分の強みを仕事に活かすこともできます。
たとえば、人にあまり邪魔をされずに撮影するのが好きな方は、商品の細かいディテール、ライティングにこだわって撮影する仕事で活躍できるチャンスが大きいとも言えるでしょう。
苦手なことよりも得意なことを伸ばしていきましょう!
ひとくちにカメラマンと言っても色々とあるので、始める前から諦めるのは勿体ないです。好き、得意なジャンルは何か考えてみましょう!
カメラマンになるために必要な資格
カメラマンになるために必要な資格は特にありません。
資格を持っていると採用に有利ということも特にはありません。
ただ資格があると安心というお客さんもいるとは思うので、持っていて損はありません!
- カメラマンに関係する資格
- 写真技能士
- フォトマスター検定
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- 無人航空機従事者試験(ドローン検定)
最後に記載したドローン検定は、近年需要の高まっているドローン撮影をする際は必須になります。それ以外は持っていなくても全然大丈夫です!
資格よりもポートフォリオが必要になることが多いです(•△•)!
普通自動車の運転免許が必要になることは多いです
カメラマンになるために必要な資格は特別ありませんが、普通自動車の運転免許は持っておいたほうが良いかと思います。
カメラマンは撮影機材を運ぶためにも移動に車を使うことが多いので、普通自動車の運転免許を持っていることが条件の求人も多いです。
AT限定でも大丈夫です!
たとえばスタジオやロケ現場へ向かう際に機材を積んで車で移動することになります。カメラマンのアシスタントであれば、その際に運転手を任されることは多いです。
スタジオマンとして勤務する際も、お客さんが運転してきた車を代わりに駐車したり、ロケ撮影の際には運転手を任されることもあります。
将来的に自分がカメラマンになる時も、車が運転できると何かと便利なので、できれば普通自動車の運転免許は持っておくと良いかと思います!
カメラマンになるのに長い期間が必要は間違い
ポートフォリオは必要になりますが、経験期間の長さが問われることはほとんどありません。
最初はアシスタントやスタジオマンから入ることが多いが、その期間が短いことによってカメラマンになれない、ということはありません。
昔はカメラマンは職人の道とよく言われましたが、実際に現在はそういった文化は薄れてきています。
実際の求人を見てみると経験期間よりも人柄や生活スタイルを見られることが多いです。
たとえば、有名カメラマンのアシスタントなら都内近郊に住むことが条件だったり、普通自動車免許が必須といった条件があったりします。
カメラマンは撮影技術やセンスだけではなく、コミュニケーション力やビジネス力が必要なことも多いです。人柄や運転免許の有無などを総合的にみて採用が行われることが多いです。
基本的に経験期間の長さが問われることは少ないです。
カメラマンには将来的にどんなキャリアがあるのか
カメラマンは生涯通して、写真を撮り続けるキャリアを続ける方が多いです。
写真撮影に加えて以下のような仕事を行う方も多いです。
- カメラマンのキャリアの例
- 写真撮影+動画撮影
- カメラマン教育事業
- ディレクション業
- クリエイティブ制作事業(制作全般を担当)
また、融通がきくのもカメラマンという職種の大きな特徴です。
会社に勤めたあとに、育児やライフスタイルの変化に合わせて、個人事業主としてカメラマンを続ける方も多いです!
3つのカメラマン
ではここから具体的に3つのカメラマンについてお話していきます。
カメラマンと一口にいってもいろいろとあるので、3つのカメラマンの種類を参考にあなたのなりたいカメラマン像をイメージしてみてください!
フォトグラファー
フォトグラファーとは、カメラを使ってクライアントの要望に応える人です。
クライアントは代理店だったり、代理店を通さず直でやりとりをしたりもします。
必要スキル
クライアントがどういう写真を求めているかを理解する能力が必要になります。写真をとことん突き詰める根気と、チームで作り上げていく協調性も求められます。
作品のクオリティを求められる為、求められるスキルも、感性もかなり高いです。
フォトグラファーになるには
フォトグラファーへの一番の近道はスタジオマンになることです!
スタジオマンは私も経験したことがありますが、出勤時間が不規則だし、こき使われるのでとても大変です。その分現場を見て学べる機会が多いので、フォトグラファーに必要なことをじっくり勉強できます!
また、フォトグラファーのアシスタントを経験するのも良いですね。
フォトグラファー業は師弟関係が未だ根付います。現役で活躍しているフォトグラファーのアシスタントにつけば、仕事の進め方を細かく教えてもらえたり、有名な方のアシスタントを卒業した後は箔が付くでしょう。
写真家
写真家とは写真で作品を作る人です。また作品を販売することで報酬をもらいます。
基本的には作品を販売して売れた分が報酬となります。販売経路によりますが基本的には買ってくれた方から報酬をいただくことになります。
必要スキル
- センス
- 表現力
- 分解、再構築
とにかく感性に着目される職業なので、普段から色々なものを見て聞いて表現することでスキルアップしていきます。
表現手法や、プリント技術、撮影技法なども写真家としての価値を高めるスキルになるので、身に付けておくと良いでしょう。
写真家になるには
- 地道に作品を作り続けること
- ギャラリーで展示してもらうこと
- 公募店に応募してみること
厳しい世界ですが、表現の世界はとても楽しいです!!
カメラマン
カメラマンとはカメラを扱い写真を撮る人です。今回の3つの中でも、もっとも広義に使われる言葉だと思います。もう少し具体的に言えば
- 学校写真を撮る人
- 写真館のカメラマン
- zozoなんかのECサイトの商品写真を撮る人
- 新聞やウェブのマスメディア取材カメラマン
これらがカメラマンに分類されます。
必要スキル
作業を効率化する能力。
シンプルで画一された作業が多い為、作業を効率よくこなしていくスキルが必要になります。また、撮影する被写体によっても必要スキルは変わってきます。
また前述のとおり、カメラマンも様々で被写体も人、ブツ、動物などそれぞれで必要なスキルも異なります。自分の撮りたいものが上手く撮れるように練習しましょう!
カメラマンになるには
一般企業と同じように、企業の採用枠を探して就職するルートが多いです。ポートフォリオが必要になると思うので、なりたいカメラマンに必要なスキルを磨いて、写真をまとめておく必要があります。
まとめ
カメラを使う仕事にも色々あります。プロカメラマンと言われる人は主に3つ
- フォトグラファー
- 写真家
- カメラマン
それぞれに必要なスキルや知識があり、一口に写真を撮る人と言っても、結構違いがあります。
プロカメラマンになりたい人は、漠然と写真のスキルだけを上げていくのではなく、まずどんなカメラマンになりたいかを考えてみましょう!
ではまたっ