NFT売買にかかる初期費用、ガス代・手数料はいくら?
こんにちは、とぉです。
NFTアートを販売したい、あるいは購入したいと思った時は、作品代金の他にある程度の初期費用がかかってきます。
今回はNFT売買にかかる初期費用について、細かい内訳も含めて解説していきます。
- 前提|初期費用は変動する
- NFTを販売する場合の費用
- NFTを購入する場合の費用
- 初期費用を安く抑えるコツ
NFTは仮想通貨やウォレットといった、一般的にはまだあまり知られていないツールを利用します。
なんとなく難しいという印象を持っている方も多いかと思います。ですがひとつひとつの手順を分解して理解していけば、案外簡単にNFTの売買を始めることができます!
NFT売買にかかる初期費用は変動する
まず前提としてNFTの売買や手数料の支払いには仮想通貨を使います。
仮想通貨は日々価値が変動しているため、必然的にNFT売買にかかる初期費用も変動します。
たとえばOpenSeaというNFT売買プラットフォームでは、ガス代・手数料は基本的に「ETH(イーサリアム)」という仮想通貨を利用します。
上記の画像のようにイーサリアムを含む仮想通貨は、全て刻々と価格が変動しています。そのためNFTそのものの価格はもちろん、ガス代手数料も常に価格が変動しています。
NFT売買にかかる手数料は「ガス代」と呼ばれます。
送金の手数料0.01ETHを支払う時に
1ETH=250,000円であれば、手数料は2,500円
1ETH=100,000円であれば、手数料は1,000円
という感じになります。
トランザクション(取引)実行時のネットワークの混雑具合や、によっても価格は変わるため、送金やNFT購入時はかかる手数料の金額をしっかりと確認してから実行するようにしましょう。
本記事でお伝えする初期費用の金額もおおよその目安で、実際にはNFT売買を始める時、取引を行うタイミングによって変わってきます。
初期費用をできるだけ安く抑えるコツもお伝えしていくので、参考にしてみてください!
NFTを販売する場合の費用|3000〜5000円
NFTを販売する場合の初期費用の目安は約3000〜5000円です。
ではその内訳を見ていきましょう!
仮想通貨取引所からメタマスクへの送金手数料|200〜1000円
コインチェックなどの国内取引所からメタマスクへ、イーサリアム等の仮想通貨を送金するのに手数料がかかります。
この送金手数料は大体0.001〜0.005ETH、日本円で200〜1000円くらいになります。
メタマスクとは
仮想通貨のお財布のようなもので、NFT購入時やNFTの保管に必要なものです。Google Chromeの拡張機能で、無料で利用できます!
この手数料は送金するたび毎回発生するので、送金はできる限りまとめて行うようにしましょう!
メタマスクの送金方法は以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください!
購入オファーを承諾するときのガス代|2000〜3000円
出品しているNFTに購入オファーがあった場合、このオファーを承諾するのに大体2〜3千円のガス代がかかります。
購入オファーがあった際にすぐに対応できるよう、ウォレットには少し多めに入金しておきましょう!
NFTが売れると販売手数料(2.5%)がかかる
初期費用ではありませんが、NFTが売れた時にはその販売手数料として、販売価格の2.5%がウォレットから差し引かれます。
たとえば…
2.5万円のNFT作品が売れた場合、625円の手数料が売り上げから差し引かれます。
この販売手数料が支払えないと、売却の手続きが完了しません。ウォレットには常に少し多めに入金しておきましょう!
出品自体は完全無料です!
以前はOpen Seaでは初回出品時に1〜1.5万円のガス代がかかりましたが、現在このガス代は撤廃されています。
なので、コインチェックやOpenSeaに登録後は、あなたの作品をどんどん出品していきましょう!
もしもあなたがNFT販売を始めるなら…
もしもあなたがNFT販売を今から始めるなら、大体5000円前後をあらかじめメタマスク内に入金しておくと良いでしょう!
以下で手数料がかかります。
- MetaMaskへの送金手数料
- 購入オファーの承諾
- 販売手数料
NFT販売をするにあたって、こんなに手数料を取られてしまうのなら、元が取れないんじゃないの?
ここまで聞いて不安になってしまった方も多いかもしれません。
もしもあなたがNFTアートを販売する時、作品の価格をいくらくらいに設定すれば元が取れるのか、以下に参考価格を割り出してみました。
おおよその目安価格
1点=0.1ETH(約2.5万円 2023年5月現在)
作品の価格を上記の価格くらいに設定しておくと「手数料が差し引かれて赤字になってしまった!」なんてことを防ぎ、売り上げを立てていくことができます。
まとめると、作品が売れた時にかかる手数料の目安は以下のようになります。
NFTが売れた時の手数料の目安
- 0.1ETH(2.5万円)のNFT
-
3000円(オファー承諾)+625円(作品代金の2.5%)=3625円
- 1ETH(25万円)のNFT
-
3000円(オファー承諾)+6250円(作品代金の2.5%)=9250円
上記に加えて、送金時にも手数料がかかることになります。送金はまとめて行うようにしましょう!
NFTを購入する場合の費用|3000〜5000円+作品代金
NFTを購入する場合の初期費用の目安は約3000〜5000円+作品代金になります。
仮想通貨取引所からメタマスクへの送金手数料|200〜1000円
NFTを販売する場合と同じく、コインチェックなどの国内取引所からメタマスクへ、イーサリアム等の仮想通貨を送金するのに手数料がかかります。
この送金手数料が大体200〜1000円くらいになります。
NFT購入時のガス代|2〜3千円
NFT購入時にもガス代はかかってきます。
大体2〜3千円になりますが、場合によってはこれよりも大きく膨らむ可能性もあり、NFT作品自体よりもガス代の方が費用がかかるなんてこともあります。
購入時はガス代がいくらなのか、しっかりと確認してから購入するようにしましょう。
作品代金
忘れてはいけないのがNFT作品そのものの代金です。
NFTアートの相場は0.1ETH(約2.5万円 – 2023年5月現在)ほどと言われています。もちろんこれより安い価格で販売されているNFTアートは沢山あります!
NFT作品購入時にはガス代(手数料)+作品代がかかると覚えておきましょう。
初期費用を抑えるコツ
NFTは上手く売買を行えば、大きな利益を上げることもできます。以前に比べてNFTを始める際の初期費用も安くなりましたが、手数料はできるだけ抑えた方がいいですよね。
売り上げが上がれば上がるほど、手数料の金額も馬鹿にはなりません。
ちょっとした工夫で初期費用を抑えるコツがあるので分かりやすく解説していきます!
ガス代が安い時間帯を狙う
一概にこの時間帯が安い、とは言い切れないのですが、土曜日やアメリカの深夜帯(日本の12〜19時くらい)が安くなる傾向にあると言われています。
以下のサイトでガス代の相場をチャートでみることができるので、参考にしてみてください!
Ethereum Gas Charts ➡️ https://ethereumprice.org/gas/
メタマスクの設定を低速へ変更する
MetaMaskの設定で取引速度の設定というものがあります。デフォルトでは中速になっているのですが、これを低速にすることでガス代を少し安く済ませることができます。
ほんの少しですが、ちりも積もればということで取引速度を低速にしている人もいます。
ガス代の安いネットワークを利用する
これは正直あまりおすすめではありませんが、費用を抑えることができるのでお伝えしておきます。
NFTの取引は主にイーサリアムを用いて行われますが、他のガス代の安いネットワークを利用することで初期費用が抑えられます。
例えば、Open Seaではイーサリアムの他にポリゴンという通貨を用いて取引を行うこともできます。ポリゴンはイーサリアムに比べてガス代が安く済み、初期費用を安く済ませることができます。
しかし、ポリゴンを利用したNFTは出品数も少なく、売買の多いNFTのほとんどはイーサリアム通貨を利用して取引されています。
そのため、初めからポリゴン通貨を利用して初期費用を抑えるのは、あまりおすすめではありません。
まとめ
NFTを販売する場合も、購入する場合も大体3000〜5000円ほどで始められます。
作品が売れた時の手数料の目安は以下の通りです。
NFTが売れた時の手数料の目安
- 0.1ETH(2.5万円)のNFT
-
3000円(オファー承諾)+625円(作品代金の2.5%)=3625円
- 1ETH(25万円)のNFT
-
3000円(オファー承諾)+6250円(作品代金の2.5%)=9250円
作品を購入する場合はこれに作品の代金もかかってきますが、いずれにせよ以前に比べて、少しだけNFTアート参入の敷居は低くなったと言えます。
ブロックチェーン、NFT、仮想通貨はまだまだ新しい仕組みで、これからますます変化し発展していくでしょう。
キンコン西野さんやZOZOの前澤さんなど有名人も多く参入し、ユーザーも今後どんどん増えていくと考えられています。
時代の波に乗れるよう、今から新しいマーケットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ではまたっ