AIイラスト、AI画像生成によってNFTアートの価値は下がるのか？
この記事でわかること
- AIアートと人間のアートの違い
- そもそもAIアートは価値があるのか
- 今後AIアートがNFT市場に与える影響
近年NFTやAIの市場が急速に成長し注目を集めています。
AIによって生成されたアートが増える中で、AIによるアート生成技術も日々進歩してきています。
AIによって作られるNFTアートは、果たしてNFT市場にどのような影響を与えるのでしょうか。
本記事では、AIイラスト、AI画像生成によってNFTアートの価値が下がるのか？今後の見通しについて考えていきたいと思います。
NFT初心者でも、AIを活用して作品作りをする方法を「AIテキスト・画像生成を使ってNFTアートを制作・販売する方法を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
とぉ本記事の執筆者です
- 現役広告グラフィックデザイナー
- 8種類以上の生成AIでグラフィック制作
- 8万PV/月のAIブログを運営
- XのDMで画像生成AIのアドバイスをたくさんしています
目次
AIアートと人間のアートの違い
まず、AIが生成するアートと人間のアートにはどのような違いがあるのでしょうか。
AIによって生成されるアートには、機械的な正確さや緻密さがある一方で、感情や人間性といった要素が欠けていると感じる人もいます。
一方、人間のアートには、作者の思考や感情が反映された独自性や創造性があるため、その価値が高いとされています。
しかし元を辿ればAIも人間の出した指示に従って、アートを作っています。であるならば、AIを操作する人間が、どのくらい感情や人間性をAIアートに反映できるかが重要になってきます。
現状AI技術を使いこなすユーザーはまだ少ないです。
AIアートに自分の思考や、創造性、独自性を反映させる技術が確立した時、AIアートと人間のアートの差は限りなく少なくなるかと思います。
とはいえ、これはデジタル上におけるアートに限った話で、物質としてのアートをAIを使い作る技術はまだ確立していないかと思います。
たとえば陶芸品や大きな会場を使ったインスタレーションは、AIで作ることがまだまだ難しいです。
とぉこの部分に着目してアート作りをするのも面白そうですよね！
個人的に最近は「ChatGPT」と「Midjourney」掛け合わせた作品作りにハマっています！作り方に関しては「AIテキスト・画像生成を使ってNFTアートを制作・販売する方法を解説」で詳しく解説しています。
いずれにせよ、現状ではAIアートと人間アートには、まだまだ違いがあるということになるかと思います。
そもそもAIアートに価値はあるのか
AIが生成するアートの市場価値は、オリジナルのアートと同じくらい価値があるという考え方は以前よりも受け入れられています。
たとえばNFTアートで有名な「CryptoPunks」はアルゴリズムによって作られています。
とぉある意味AIが作ったアートと言えるかと思います。
大ヒットした「CryptoPunks」はトータルで何十億もの価値がつけられました。
AIが生成するアートにも独自性や創造性がある場合には、作品自体が新しいものであり、価値があると認められています。
ただしAIはあくまで手段に過ぎず、どの分野、作風、コンセプトやストーリーと掛け合わせるかが重要かと思います。
今後AIアートがNFT市場に与える影響
結論からお伝えすると、AIによるアート生成技術がますます発展する中で、AIが作成したアートの量が増え、競争が激化すれば、市場価値が下がる可能性はあります。
ただ、NFTアートの価値は、単に作品そのものの価値だけでなく、その背景やアーティストのプロフィール、市場の需要と供給など、様々な要因によって決まります。
そのため、AIによって生成されたアートの価値が下がるとは一概には言えないかと思います。
とぉAIを使う人間の技量はもちろん、市場の盛り上がり具合もアートの価値に大きく影響するわけです。
たとえばシンプルに、世の中の景気が良くなり、アートを買う愛好家やコレクターが積極的にNFTアートを購入するだけでも、アートの価値は大きく変わってくるでしょう。
ただ、アート愛好家やコレクターは作品のビジュアルのみならず、コンセプトやアーティストの将来性までもを加味した上で、作品を購入します。
作者がAIを用いて、AIアート作品にコンセプトやストーリーを落とし込んだ作品が、今以上に増えてくれば、AIアートがNFT市場に与える影響も大きくなると考えられます。
まとめ
AIイラスト、AI画像生成によって、AIが生成するアートの量が増え、競争が激化することによって、NFTアート市場に影響を与える可能性は大きく考えられます。
しかしながら、NFTアートの価値は、単に作品そのものの価値だけでなく、その背景やアーティストのプロフィール、市場の需要と供給など、様々な要因によって決まるため、単純にAIアートがその価値を下げるとは言い切れません。
今後もAI技術の進化に注目しながら、NFTアート市場がどのように変化していくかを見守っていく必要があるでしょう。
総じて言えるのは、AIがアートを生成する技術が発展するにつれ、AIによるアートがNFT市場にどのような影響を与えるかは、今後の市場の動向やアート愛好家の意向に大きく依存することでしょう。
あわせて読みたい
NFTアートはゴミなのか？【新しいテクノロジーとの向き合い方】
「ゴミのようなNFTアートは実際にあります」 新しいテクノロジーというだけで、ある程度人が集まっているので、アートの知見のないまま適当な作品を売りつけてくる人も...
ではまたっ
