【背景を透過したまま保存する方法も】Photoshop切り抜きのやり方を解説!

こんにちは、とぉです。

プロのフォトグラファーとレタッチャーとして活動している、クリエイターです。

とぉ

Photoshopを使うと簡単に切り抜きができるのは、みなさんご存知かと思いますが、具体的な方法は知らない方が多いかと思います。

今回は自動機能をフル活用して、できるだけ楽に切り抜く方法をご紹介していきます!

また、背景を透過したまま使いたい時のデータの作り方や、人物の髪の毛や動物の毛といった複雑な切り抜きも、初心者の方でも分かるように解説していきます!

最後には、髪の毛切り抜きの練習用素材の配布もしますので、ぜひ記事を読みながら実際に切り抜きにチャレンジしてみてください!

お知らせです!

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目次

切り抜きやすい写真、切り抜きにくい写真

写真を切り抜きをして使いたいな、って時にどのような写真を選びますか?

なんとなく分かる方も多いかと思いますが、写真には「切り抜きやすい写真」と「切り抜きにくい写真」があります。

ではどんな写真が切り抜きやすい写真か、具体的にお伝えしていきます!

切り抜きやすい画像

  • 境界線のコントラストがはっきりしている
  • 形がシンプル

切り抜きにくい写真

  • 境界線が曖昧な写真
  • 形が複雑

切り抜きする境界線が曖昧だったり、大きくボケている写真は切り抜きにくい写真になります。

特にボケている部分は、背景が半分透けているので、背景の色の影響を大きく受けるため切り抜きにくいです。

意外と知らない切り抜きの仕組み

そもそも切り抜きとは上の画像のように「背景と被写体を分離すること」を指すのですが、正しく切り抜きを理解している方は少ないです。

Photoshopで切り抜きをする場合「背景を消す」のではなく「背景をマスキングする」ことで、後から調整できる切り抜き方法になります。

消しゴムツール等だと、画像そのものが消えてしまいます
マスクを使うと、元の画像は残したまま隠すことができます

\ ポイント /

  • レイヤーにマスクをつけて切り抜くようにしましょう。
  • 消しゴムツールなどで画像を消してしまうと、後から調整できなくなります。

画像を切り抜く方法3選

画像の切り抜きにおすすめの3つの方法をご紹介します。

早く綺麗に切り抜ける順でご紹介していくので、1番から試していくのがおすすめです!

基本的な手順は

  1. 選択範囲作成(選択とマスク)
  2. マスクを作成

という感じです!

あらかじめ背景を用意しておくと、切り抜きの精度を確かめながら切り抜くことができます!

※バージョンによっては使えない機能もあります。Photoshop最新版のご使用推奨です!

画像を切り抜く方法3選

  • 被写体を選択
  • 自動選択ツール
  • パス

1.被写体を選択

切り抜きしやすい画像なら、一番にこの「被写体を選択」機能を使ってみることをおすすめします!

ボタンひとつで簡単に選択範囲を作成してくれる、めちゃくちゃ便利機能です!

1.画像を読み込んだら背景レイヤーを「通常レイヤー」へ変更します
1.画像を読み込んだら背景レイヤーを「通常レイヤー」へ変更します
2.レイヤーをダブルクリック後OKを押します
2.レイヤーをダブルクリック後OKを押します
3.これで通常レイヤーへ変更できました
3.これで通常レイヤーへ変更できました
4.「選択範囲→被写体を選択」
4.「選択範囲→被写体を選択」
5.シンプルな画像であればあるほど、選択範囲の精度が高まります
5.シンプルな画像であればあるほど、選択範囲の精度が高まります
6.そのまま画像にマスクをつけます
6.そのまま画像にマスクをつけます
7.マスクが作られて切り抜き完了です
7.マスクが作られて切り抜き完了です

2.クイック選択ツール

クイック選択ツールはブラシを使って、半自動で選択範囲を作成する機能になります。

1.先ほど同様、背景レイヤーを通常レイヤーへ変更します
1.先ほど同様、背景レイヤーを通常レイヤーへ変更します
2.ツールパネルからクイック選択ツールをクリックしてアクティブにします
2.ツールパネルからクイック選択ツールをクリックしてアクティブにします
3.選択したい範囲を大まかになぞっていきます
3.選択したい範囲を大まかになぞっていきます
4.重要!選択とマスクを「shift+クリック」で起動。従来の選択とマスクが起動します(経験則ですが従来の方が若干精度が良いです)
4.重要!選択とマスクを「shift+クリック」で起動。従来の選択とマスクが起動します(経験則ですが従来の方が若干精度が良いです)
5.エッジ部分をブラシでなぞります、パラメーター調整に関しては「滑らかに」と「ぼかし」の数値を少しだけ上げてあげると、馴染みがよくなります
5.エッジ部分をブラシでなぞります、パラメーター調整に関しては「滑らかに」と「ぼかし」の数値を少しだけ上げてあげると、馴染みがよくなります
6.パラメーターの「表示」を変えると、表示方法を変更することができます(画像はオーバーレイ表示です)
6.パラメーターの「表示」を変えると、表示方法を変更することができます(画像はオーバーレイ表示です)
7.OKを押して先ほどと同じ手順でマスクを作成すると、切り抜きが完了します
7.OKを押して先ほどと同じ手順でマスクを作成すると、切り抜きが完了します
8.切り抜いたレイヤーの下にベタ塗りを作成すると、毛先まで綺麗に切り抜けていることが確認できます
8.切り抜いたレイヤーの下にベタ塗りを作成すると、毛先まで綺麗に切り抜けていることが確認できます

3.パス

パスは選択範囲を作成するツールの中では、最も精度高く作ることができるツールになります。「最後はやっぱり人間の手」ということですね。

1.ツールバーから「ペンツール」を起動します(ショートカット「P」です)
1.ツールバーから「ペンツール」を起動します(ショートカット「P」です)
2.被写体に沿ってパスを打っていきます
2.被写体に沿ってパスを打っていきます
3.矢印部分のような見えづらい場所は、トーンカーブを作って確認しながらパスを打つのがおすすめ
3.矢印部分のような見えづらい場所は、トーンカーブを作って確認しながらパスを打つのがおすすめ
4.今回の画像では暗いカーブを入れて、境界線を見やすくしました
4.今回の画像では暗いカーブを入れて、境界線を見やすくしました
5.中で抜けている部分は、パスを打ち忘れやすいので注意
5.中で抜けている部分は、パスを打ち忘れやすいので注意
6.外周+抜けている部分全てパスを打ち終えたら、パスウィンドウを表示させ、パスを「command(Ctrl)+クリック」して選択範囲を作成します
6.外周+抜けている部分全てパスを打ち終えたら、パスウィンドウを表示させ、パスを「command(Ctrl)+クリック」して選択範囲を作成します
7.選択範囲が作成されたら、マスクを作成します
7.選択範囲が作成されたら、マスクを作成します
8.マスクを作成すると切り抜かれましたが、抜きの部分が抜けていません
8.マスクを作成すると切り抜かれましたが、抜きの部分が抜けていません
9.抜けていない部分は画像の手順で修正していきます
9.抜けていない部分は画像の手順で修正していきます
10.作成した選択範囲を確認すると、抜き部分もしっかり抜けた選択範囲が作成されています
10.作成した選択範囲を確認すると、抜き部分もしっかり抜けた選択範囲が作成されています
11.抜き部分も抜けた選択範囲ができたら、最後にマスクを作って完成です
11.抜き部分も抜けた選択範囲ができたら、最後にマスクを作って完成です

背景を透過したまま保存する方法

背景を透過したまま保存したい場合は、保存時にPNGで保存しましょう!

1.切り抜き作業が完了したら、切り抜いた状態で「PNG」で保存します
1.切り抜き作業が完了したら、切り抜いた状態で「PNG」で保存します
2.PNGで保存することで、切り抜いて背景が抜けた部分が透明なまま保存することができます
2.PNGで保存することで、切り抜いて背景が抜けた部分が透明なまま保存することができます

髪の毛や動物の毛を切り抜く方法

髪の毛や動物の毛を切り抜く方法

人物の髪の毛や動物の毛は、切り抜きのハードルが少し上がりますよね。

そんな画像でも「先ほどご紹介した方法+ちょっとしたコツ」だけで、早く綺麗に切り抜くことができます!

綺麗に毛の切り抜きをするコツ

  • 選択とマスク
  • 乗算

先ほど「クイック選択ツールで切り抜く方法」でご紹介した選択とマスクに合わせて、乗算レイヤーというものを使っていきます!

乗算?一体なんぞや??って方も順を追って解説していきますので、ご安心ください!

主な手順は以下の通りです。

  1. 選択とマスクを使って、おおまかに髪の毛を切り抜く
  2. レイヤー複製+マスクを削除
  3. レイヤーモードを乗算へ変更
  4. 再度マスクをかけ、ブラシで調整

1.選択とマスクを使って、おおまかに髪の毛を切り抜く

「クイック選択ツールを使った切り抜き方法」でご紹介した方法で、髪の毛を大まかに切り抜きます!

1.選択とマスクを使って、おおまかに髪の毛を切り抜く
マスクを白黒表示するには、レイヤーパネルのマスク部分を「option(Alt)+クリック」です!
マスクを白黒表示するには、レイヤーパネルのマスク部分を「option(Alt)+クリック」です!
背景をつくります

下に背景を持ってきて確認してみると、切り抜きのエッジの白い部分が目立ってしまって綺麗に見えません。そういった場合に、次にご紹介する乗算を使った毛の調整を行っていきます。

2.レイヤー複製、移動+マスクを削除

次に人物レイヤーをコピーします。

レイヤーのコピーは「command(Ctrl)+J」です!
レイヤーのコピーは「command(Ctrl)+J」です!
人物レイヤーがふたつになったら、下の方の人物レイヤーのマスクを削除します
人物レイヤーがふたつになったら、下の方の人物レイヤーのマスクを削除します

3.レイヤーモードを乗算へ変更+トーンカーブで調整

髪の毛レイヤーのレイヤーモードを乗算へ変更します。

上のレイヤーを通常、下のレイヤーを乗算にして重ねると、髪のエッジ部分を自然に合成することができます。

下の方の人物レイヤーのレイヤーモードを乗算にします。
下の方の人物レイヤーのレイヤーモードを乗算にします。

乗算にした毛のレイヤーにトーンカーブをクリッピングすることで、乗算の精度を上げることができます。

トーンカーブを作成
クリッピングマスク
トーンカーブスポイト1
トーンカーブパネルの3つのスポイトのうち一番下のスポイトで、画像の白い部分をクリックします。
トーンカーブスポイト2

4.再度マスクをかけ、ブラシで調整

最後に乗算レイヤーに再度マスクをつけて、必要な部分だけをブラシで描き出すことで、さらに精度を上げることができます!

ブラシとマスク

切り抜きができるだけでお仕事になる?

さて、切り抜き方法に関しては一通りお伝えしました。

覚えるには少し時間が必要ですが、本記事の手順通りにツールを使っていけば、綺麗な切り抜きを作ることができると思います!

Photoshopの切り抜きができるだけで、色々な画像が作れるようになり、実は覚えたての切り抜きのスキルだけでも、お仕事ができたりしちゃいます。

とぉ

Photoshopを使ったお仕事は在宅で隙間時間でできるので、主婦の方や副業を頑張りたい方にちょうど良いのです。

関連記事:未経験初心者におすすめ!Photoshop副業で月5万収入を増やす7つの手順

Photoshopなら画像加工が簡単

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まとめ

簡単な切り抜き方法3つと、毛の切り抜き方をご紹介しました。

ぜひ何度も本記事を読みながら、実際に切り抜きに挑戦してみてください!

↓素材を使って練習したい方はこちら↓

今回使用した写真素材はこちらからDLできます!

ではまたっ

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